ナンピンとは何でしょうか?
FXの必勝法とも、絶対にやってはいけないとも言われるこの手法、一体どんなリスクがあるのでしょうか?
ナンピンをさらに突き詰めた無限ナンピンのやり方やコツまで、わかりやすく解説します。

ザッキー
ねえねえヤマさん、ナンピンって何?
FX失敗談や情報サイトでよく見かけるんだけど……。
ヤマさん
うむ、ナンピンというのはFXや株式における取引手法の一種じゃな。
これをやり続ける無限ナンピンという手法は投資の必勝法とも言われておるのじゃ。

ナンピンとは?

ナンピン=含み損が出たら買い増す戦術

ナンピンとは?図解しました

ナンピンとは、為替レートや株価などが思惑と反対に動いてしまった場合にポジションを増やしていくことです。

FX取引では「これから上がるだろう」と思って買った外貨がどんどん下がった場合にちょこちょこ買い足していく取引手法のことです。

最も一般的な取引手法のひとつで、ある程度経験を積んだトレーダーなら誰もが一度はやったことがあるのではないでしょうか。

あらかじめ資金を小分けにしておいて初めの取引は少額に押さえておけば、もし思惑に反して下がってしまった場合も2つめの買いではより安いところで同じ銘柄を購入できます。

1ドル=110円のレートで1万ドル購入したあとに相場が100円まで下がると、含み損は10円×1万=20万円となります。

これをプラスに持っていくには、1ドル110円を超えるまで待たなければなりません。

では、ここでさらに1万ドル追加購入するとどうでしょうか?

合計2万ドルを、110万+100万=210万円で購入したことになります。

つまり、1ドル=105円で2万ドル購入したのと同じことになりました。

この状態ならば相場が1ドル=105円を超えれば利益が出るので、採算がとれる可能性がグッと高まります。

ところが、レートが90円まで下がってしまったので、さらに1万ドル追加購入しました。

これで、1ドルの平均コストは100円まで下がります。

この状態ならば為替レートが100円を超えれば含み損はゼロとなり、105円になったときにまとめて売却すれば、5×3万=15万円の利益が出ます。

こうしてポジションを増やしていくことを「ナンピンする」と言います。

ナンピン=難平

難平と書いてナンピンと読みます。文字通り、リスクをつぶして平らにしていく効果があります。

ただし、ナンピンは含み損を抱えた状態でポジションを積み増すことになるので、そのまま下がり続ければ損が膨らむこともあります。

基本的に「ナンピンにも損切りは必要」ということを念頭に入れて取引しましょう。

FXにおける最大の敵は、為替チャートでもなければ他の投資家でもなく、自分のメンタルです。

メンタルの管理はとても難しく、その最たるものが損切りです。

損切りはFXに限らず、投資をする上で必要不可欠なものですが、初心者はもちろん、プロでもどのタイミングで損切りして後悔することは多々あります。

しかし、損切りを確実に執行できるようになると、長い目で見れば利益増大への道が開けてくるはずです。

「どこまで行ったら損切りするか」という位置決めは、最終的に投資資金との相談になりますが、「1円下がったら切る」「含み損が1万円まで膨らんだらやめる」という風に考えるよりも

「ここまで来たらトレンドが転換する」と思った場所にすると良いでしょう。

過去の高値や安値を参考に、「ここを抜けたらトレンドの転換点だ」ということを先に考えておけば「損切り」自体の見方が変わり、大局的な見地を持って取引へ挑めるので、メンタルをコントロールする上でも有効です。

無限ナンピンとは

無限ナンピン=計画的に諦めない戦術

その損切りを行わず、下降する為替レートに買いポジションをひたすら建て続けるのが無限ナンピンです。

買いポジションを持っているときに価格が大きく下降すると、多くの人は暴落を恐れて損切りします。

しかし、この状況をバーゲンセールと捉えて買いポジションを建て続ける戦略もあります。

ザッキー
あれ?さっきは損切りしなきゃいけないって言ってなかった?
ヤマさん
うむ、一般的にはもちろんそうなのじゃが、持っている資産の状況や取引規模によっては、損切りせずに買い続けるのもアリなのじゃよ。

無限ナンピンは資産管理とセット

資産状況によっては長期にわたるナンピンも有効です。

この戦略では「最大の下落時にどれだけ投資できるか」によって、最終的なリターンが左右されます。

直感に頼った投資で無計画に取引していくと、手元の現金がなくなって、急な下落のタイミングで買いポジションを建てることが難しくなってしまいます。

好機はいつ来るかわかりません。
常に下落に備えて、ある程度の現金は確保しておく必要があります。

そして最大の下落時は一気に投資できる態勢を整えておきましょう。

それまでは下落するたびに少しずつ買い増していく、ナンピンも有効です。

少しずつと言えど、いつかは資金が尽きてしまうので、お給料やアルバイト報酬など、投資以外で収入のある方は毎月少しずつ証拠金を注ぎ足していきましょう。

その範囲内であれば、無限ナンピンも可能かつ有効な戦略です。

ザッキー
でも、無限ナンピンは絶対にダメっていう意見も聞いたことがあるよ?
ヤマさん
それは資産管理の出来ていないFXトレーダーか、株のトレーダーか、そのどちらかじゃろうな。
無限ナンピン最大のリスクは倒産リスクじゃから、株でやるのは危険じゃぞい。

無限ナンピンのリスク

為替は基本的に上下するので、保有している外貨がガクッと落ちてしまったとしても、無限ナンピンを繰り返して平均取得単価を下げ続ければ、キャピタルゲインを得られる可能性は極めて高いと言えます。

その上で最大のリスクは、含み損を抱えた状態で取引が続けられなくなることです。

なので、常に倒産リスクのある個別株での無限ナンピンは少しリスキーです。

ところが、FXならば倒産リスクはありません。

FXにおいて取引が続けられなくなる可能性として考えられるのは、資金が底を尽きたときか、ロスカットされたとき。そのどちらかです。

無限ナンピンによる長期投資に挑むならば、極力レバレッジはかけずに済む金額で、計画的な資産管理の下で行いましょう。

現状の資金が少ないトレーダーは、SBI FXトレードのように1通貨から取引できるFX会社を利用して、少しずつ始めてみると良いでしょう。

無限ナンピンは高スワップ通貨で

このように、無限ナンピンの場合は外貨を長期間保有することになります。

その際にマイナススワップが発生しているとそれだけで結構な赤字が出てしまいます。

反対に、高スワップの通貨ペアで取引していればそれだけでも大きな収入になり得ます。

そこで、無限ナンピンを行うならば高スワップ通貨を高スワップのFX会社で運用しましょう。

例えば、スワップ狙いのトレーダーに人気の南アフリカランド。

2016年3月22日に調査した11社の中で、最もスワップ金利が高かったのは先ほども挙げたSBI FXトレードで、1万通貨あたり12円でした。
参考:為替のスワップ金利で収入を得る|FXの基本をわかりやすく

2016年3月現在、南アランド/円のレートは7.3円前後を推移しているので、約7万3000円分の南アフリカランドを買うと、毎日12円もらえるということになります。

1年間では4380円の利息。

無限ナンピンも立派な長期投資。スワップポイントも忘れずに取っておきましょう。

ザッキー
でも1年間で4380円ぽっちか……
ヤマさん
ばかもん、為替リスクがあるとはいえ、投資の世界で年利6%は十分な利益じゃぞい!
そもそもキャピタルゲイン(為替差益)を狙っておるのに、おまけでもらえる額としては大きすぎるとは思わんか?
ザッキー
そっか!南アフリカランドを10万通貨持ってるだけで毎日ジュースが一本買えるってことか!
(スワップポイント12×10lot=1日120円もらえる)